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ssh1046 同質化・同調圧力〜小論キーワード [小論キーワード]

<ssh426再録>

 今回の小論キーワードは「同質化」と「同調圧力」。
 この2つは、特に若い世代が社会生活(学校生活を含む)で感じているストレスを考察するのに非常に有効です。

  実はどちらの言葉も、手元の辞書には載ってません。
 同質というのは、文字通り「質が同じ」ということ。
 「これらは同質の問題だ。」と言えば、これらの問題は何らかの違いがあるように見えても、実質的には同じような問題であるということです。学校だと「学習面の問題と生活面の問題は得てして同質だ。」なんて言い方があります。どちらも根は同じ、ということです。

 同質化というのは、言葉とおりに捉えれば、同じようなものになるという意味です。
 ただし。
 小論文のテキストでは、この言葉は大半が批判的な意味で使われます。つまり好ましくない同質化。

 例としては、
 ・グローバル化は、文化の同質化を伴う。
 ・画一的なカリキュラムは、生徒の個性を奪い、多様であるはずの生徒に同質化を促す危険がある。
 ・どの地方都市へ行っても全国チェーン企業の看板が立ち並び、風景が同質化している。  
などなど。
 小論テキスト的には、同質化というのは、没個性とか、多様性の衰退とか、オンリーワンを認めないという感じの文脈で用いられることが多いようです。

 教育関係だと、学校というのは生徒を同質化させやすいという指摘がよく行われます。
 同じ地区の同じ年齢の人間が集まる場である以上、どうしても同質化されやすい。
 しかも学校は、一定のカリキュラムに従って、1人の教員が40人かそこらの生徒に向かっている。どうしても「みんな同じ」にやろうとしがちです。
 みんなと同じようにするというのは、社会で生きていく上で大切なことでもありますが、度を超すとただのone of themとしてしか生きていけなくなります。
 学校のクラスは同質集団である、などとよく言われます。

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ssh1017 対象化〜小論キーワード [小論キーワード]

 自分の生まれ故郷の良さというのは、案外と気付きにくいものです。むしろ、長く暮らしていると、イヤな部分ばかり目に付いたりします。家族なんてのもそうでしょう。年中いっしょにいると、うっとうしい。
 ところが、しばらく離れてみると、それまで気付かなかった部分が見えてくるということがあります。
 大学進学や仕事の関係で故郷を離れる。あるいは、家族としばらく離れる。離れることで気付くことは、思ったよりたくさんあります。

 さて、今回は小論に役立つキーワードの紹介として「対象化」という言葉を取り上げます。

 まずは手元の辞書を見てみましょう。
 辞書を引くって、とても大切なことですよ。なんとなくわかる言葉も辞書で確認すると明確になります。

 【対象化】  ① あるものを認識するために,一定の意味を持った対象としてはっきり措定(そてい)すること。  ② 自己の主観内にあるものを客観的な対象へと具体化し,外にあるものとして取り扱うこと。反省。 

 措定とはムズカシイ言葉を使ってくれますな。「ある命題を端的に主張する働き。定立。」だそうです。辞書を引くのに辞書が要りますわ。
 ①と②をあっさりまとめれば、対象化=ある物事を思考や評価などの対象として、客観的に捉えること、です。

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