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ssh259 問題とは何かという問題 [リテラシー・思考力]

<2009>

 

 小論文で扱われるテーマ=問題は、正解ってものがありません。<正解のない問題に答えるテスト>などと呼ぶ人もいるくらいでして。

 これが、各教科のテストだったら、あらかじめ予定されている正解にたどり着くのが目的です。

 

 これが小論の厄介さでもあり、楽しさでもあるわけです。

 まあもちろん、現実の社会で私たちが生きて行くには、正解のない問題に答え続けることが必要になります。 

 最近小論入試がますます増えている理由の一つはこのへんにあるのでしょう。

 

 さてさて、今回のネタは、かなり哲学っぽくなりそうです。

 テーマは、<問題とは何か?>


 


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ssh251 裏返してみる [リテラシー・思考力]

<2009>

 

 頭脳明晰な男性(容姿イマイチ)に容姿端麗の女性(脳ミソイマイチ)が言い寄ります。

 「あなたの知能と私の容貌を兼ね備えた子どもが生まれたら、どんなに素敵だと思いませんか?」

 男性は、こう応えます。 

 「私の容貌とあなたの知能を兼ね備えた子どもが生まれたら、どんなに悲劇的だと思いませんか?」


 このやりとりをアインシュタインのものと紹介する人がいるんですが、元ネタはジョージ・バーナード・ショーらしいです。(ショーはアイルランド出身の評論家&劇作家で、1925年ノーベル文学賞受賞。詳しくはこんなサイトをどうぞ。)

 http://www.wakayama-nct.ac.jp/gakka/ippan/ippan-staff/morikawa/GBS_Japan/GBSindex.htm

 http://sekihi.net/writer/771/proverb_abc/1.htm

 ともあれ、かなり有名な話です。


 さて、考える力を鍛えるための今回のテーマは裏返してみる>。

 

 


 

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ssh236 「存在しない」と実証することはできない [リテラシー・思考力]

<2008>


 


 唐突ですが、みなさん、


 宇宙人って、いると思いますか?


 


 いや、別にいてもいなくても、どっちだっていいんですよ。 


 昔はTVなんかでよくそういう番組やってましたね。宇宙人はいた!とか。


 今でもやってるんですか。私ゃすっかりテレビ見なくなったんで知らないんです。


 


 さて。


 宇宙人がいることを証明するのと、


 宇宙人がいないことを証明するのと、


 どっちが難しいでしょうか?


 


 答えは後者です。


 はっきり言って、後者は不可能でしょうね。


 


 

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ssh231 反対するのに対案はいらない [リテラシー・思考力]

<2008>

 

 反対するなら対案を出せ。

 いつごろからでしょうね。こういう主張が目立ち始めたのは。

 私の記憶する最古のものは中曽根康弘氏が首相の時に言ったものですが、

 それ以前からあったんでしょうか。

 

 最近わりと印象が強かったのは、藤原和博氏のインタビュー記事でした。

 最近と言っても、まだ彼が校長先生やってた時だから、2年ほど前。

 放課後の補習に業者を入れる、いわゆる「夜スぺ」への批判に対して

 反対するなら対案を出して欲しいと主張していました。

 在任中の彼は矢継ぎ早に新企画を出してましたが、反対論や慎重論に対する殺し文句が

 反対するなら対案を出せ

 であったようです。

 

 さて、今回の記事のタイトルは「反対するのに対案はいらない」。

 別に藤原氏にケンカ売ろうってんじゃありません。そもそも私にとって彼はどーでもいい存在です。

 まあでも、サンプルとしては使いやすいんで、使わせてもらいます。


 

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ssh222 似たもの同士の相違点、違ったもの同士の共通点(3) [リテラシー・思考力]

<2008>

 

 ssh219,220では、似たもの同士の相違点を探すことをしました。

 

 実は、似たもの同士の相違点を考えるのは、案外ラクなんです。

 ssh220で触れたように、仲間外れやいじめやえこひいきというのは、わずかな違いを発見し差別するものです。誰でもやれることです。(?オレはアタシは仲間はずれもいじめもえこひいきもしたことない?それは失礼。)

 

 対して、違ったもの同士の共通点を探すのは、少々やっかいです。

 しかし、ものを考える力という点では、こっちの方がはるかに役立ちます。

 

 今回も例題で考えてみましょう。

 

 子どもは厳しくしつけるべきだという意見Aと、子どもは大らかに育てるべきだという意見Bの共通点を探しましょう。


<その1 対立は共通を前提としている>

 違ったもの同士といっても、その違い方はいろいろです。

 そのうちの1つは、対立関係。つまり正反対。

 実は、対立関係にあるもの同士というのは、よく似ていることが多いんです。


 

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ssh220 似たもの同士の相違点、違ったもの同士の共通点(2) [リテラシー・思考力]

<2008>

 

 ssh219の続きです。今回は似たもの同士の相違点。例題を使って考えてみましょう。

 とはいえ、さすがに「銭湯と風呂屋の違い」では小論文にならないので、こんなお題で。

 

 「常識」と「良識」の違いは?

 

<考え方その1 調べる

 もし調べてわかるんなら、調べるのが最も早くて確実です。例によって手元の旺文社国語辞典を開いてみますと、

 

 常識・・・世間一般の人が共通に持っている、また、持つべきだとされる知識や判断力。

 良識・・・物事に対する健全な判断力

 

 これはまた、ずいぶんと違う説明ですね。共通点は「判断力」だけ。

 どうも「世間一般が共通」と「物事に対する健全な」といったあたりが両者の違いのようです。

 国語の授業なら、話はこれでおしまい。

 

 しかし、それにしては、両者はずいぶんと似たように使われてますねえ。

 常識ある市民/良識ある市民

 常識的な判断/良識的な判断

 あの人は常識に欠ける/あの人は良識に欠ける

 辞書の説明はあんなに違うのに。

 

 ただまあ、辞書や百科辞典やネットで調べてわかるものだったら、調べておしまいにすればいいわけで、苦労はありません。(手間はかかるけど。)

 現実問題として一番やっかいなのは、調べて答えが出せない類のテーマです。

 例えば「恋人への愛情と結婚相手への愛情は、どう違うか?」なんてテーマだったら。

 自分で考えるしかありません。

 まあ第一に、入試だったら辞書を調べるなんてこと不可能ですわ。

 しゃーない、自分の頭で考える方法を考えてみましょう。って、ひでえ日本語だな。


 

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ssh219 似たもの同士の相違点、違ったもの同士の共通点(1) [リテラシー・思考力]

<2008>

 

 今を去ること30年以上前、TBS系列で「お笑い頭の体操」というバラエティ番組がありました。

 かの「8時だヨ!全員集合」の真ん前、土曜日の7時半からの30分番組。司会は大橋巨泉。

 いろんなゲストが解答者になって、一コママンガにセリフをつけるとか、なぞなぞを考えるとか、替え歌を作るとか、まあつまりは、芸能人による大喜利みたいなもんでした。

 

 TVっ子だった私は「8時だヨ!」と同様にこいつも毎週見てました。

 幼少期の記憶というのはヘンテコなもので、おかげで番組中の問題、つまり「お題」を今でもいくつかはっきりと覚えています。

 

<その1>

 銭湯と風呂屋。

 もちろん普段は同じものとして使っている言葉だけど、言葉が違う以上、違いはないこともないんじゃないか?

 そこで、銭湯と風呂屋の違いをあげてみてください。

 

<その2>

 ガキと楽器

 もちろん、全然違うもの。でも音はよく似ている。音が似ている以上、実は似ていることは他にもあるんじゃないのか?

 そこで、ガキと楽器の共通点をあげてみましょう。


 

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ssh214 受動情報と能動情報 [リテラシー・思考力]

<2008>

 

 いきなり結論から書いてみます。

 

 こちらから動かなくても向こうからどんどんやってくるような情報に、ロクなものはない。

 

 今回は、こういうテーマのお話です。

 

 この世の中に、ネットやテレビやラジオはもちろん、新聞も本もなかったころ、人は自分の身の回りのことだけを知っていれば良かったはずです。自分の家族や部族のこと、その周辺の地域の地形や自然のこと、生きていくために必要な仕事のハウツーなど。

 ただし、それは知っていないと絶対に生きていけないものでもあったでしょう。

 必要なのは少量の情報だが、それは必要不可欠な、何としてもモノにしなければならない内容だった。

 その情報の伝達は、直接のコミュニケーションでしか行えなかった。(と思うんですけど、正しいでしょうか?どなたか文化人類学に詳しい方、ご教授を。)

 

 状況を劇的に変えたのは、恐らく大量印刷技術でしょう。

 印刷物を素早く大量に生産できることによって、一つの情報を大量の人間にバラまくことができるようになった。

 さらに鉄道や海運の発達は印刷物を遠方に運ぶことを可能にします。

 その後も、より多くの、より様々な情報を大量に送れるように、人は技術を進歩させました。

 巨大コミュニケーション、つまりマスコミュニケーションへの道です。

 ラジオとテレビの登場で、マスコミュニケーションは飛躍的に発展します。

 そして現代のネット。

 大量の情報を大量の人に伝える媒体=マスメディアの伝達能力は、ものすげえことになっています。

 

 おかげで、現代人は情報の洪水に投げ出される運命にあります。


 

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ssh189 痛い目に会わないと分からない、としても [リテラシー・思考力]

<2008>

 

 今や大ベストセラー作家となった藤原正彦氏が、以前新聞にごく短いコラムを書いていました。

 その中で気に入ったものを1つスクラップしてあります。もう何度か高校生にも読ませたコラムです。

 

 テーマは、「他人に迷惑をかけてはいけない」とよく言われるが、では「他人に迷惑でなければ何をしても良い」のか?

 藤原氏はこれを、道徳論や心の問題としてでなく、純粋に論理的に(言い換えると数学的に)その答えはNOであるとしています。


 と言っても、短いコラムですから、話はしごく簡単。

 「ABである」からと言って、「BAである」とはならない。

 数学的に言うと、「ABである」という命題が真であっても、「BAである」という命題が真とは限らない。逆は必ずしも真ならず、というヤツです。

 「アメリカ大統領はブッシュ氏だ」は真、「ブッシュ氏はアメリカ大統領だ」も真。これは逆もまた真なりの例。

 しかし、「雪は白い」は真だが、「白いものは雪だ」は真ではない。白いものは雪以外にもいっぱいあります。「出来の悪い学生の答案も白い」とは藤原氏の文面。

 

 「他人に迷惑をかけてはいけない」という命題が、仮に真であるとしても、ただちに「他人の迷惑でなければ何をしてもいい」が真であることにはならない。この2つの命題は、イコールではないのです。

 

 逆は必ずしも真ならずというのは、高等数学の内容じゃありません。中等レベルです。

 だが、しかし、私たちは、ついこのミスを犯すんです。


 

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ssh149 リテラシー(読解力)テスト応用編の解答 [リテラシー・思考力]

<2007>

 

 PISAテストの最新版の結果が出ましたねえ。

 今回はほとんどの新聞が一面トップ扱い。それも、悪い意味で。

 「数学応用力低下」「読解力15位」などなど。

 リテラシーを扱うsshとしては、捨て置けないっすよね。

 だがしかし、その前に。

 ssh148の解答解説、まだです。まずはこっちを片付けんといけません。

 

 では、解答解説を。

 

問1 <おばあちゃん仮説>と<ババア発言>の共通点を下より選びなさい。

  A 人間の女性の長生きは合理的なことであると述べている。

  B 人間の女性が閉経後も長生きすることについて述べている。

  C 人間とチンパンジーの違いを説明する。

  D 人間の女性の長生きがどれほど無駄で罪であるかを人々に語る。

 

 正解は、もちろん、Bです

 これ、PISA2003のパロディですけど、おばあちゃん仮説とババア発言には確かに共通点はあります。

 実に些細な共通点ではありますが。


 

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