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ssh1062 RX-DT77のこと〜ssh1061の余白 [DIY記]

<2017>


 本日はssh1061で報告したパナソニックRX-DT77のその後のことなど書いてみます。

 実はssh1061をアップしてから、再度同じところが接触不良を起こしました。しかし原因は明確でしたので、すぐに対策は完了して現在に至っています。


 一部マニアの間では「バブカセ」などと呼ばれる、1980年代後半から90年代のCDのラジカセ。時はカセット・CDの幸せな共存時代。CD+ダブルカセット+大出力アンプ+マルチスピーカーを搭載したCDラジカセは、大きく重く、高音質で多機能で、もちろん高価。一方、本格的なコンポーネントステレオはカセットオーディオが進めたオーディオのカジュアル化により市場を狭め、代わってミニコンポが主流となっていた。5万円を悠々超えるラジカセと10万円ほどで買えるコンポは、サイズ的にも価格的にも、そして性能機能の面でも、ずいぶん近いものになっていました。

 嫁サンが「高かったよお」と言うDT77はパナソニックのラジカセでも上級機種。当時求められるものは全部持っていました。


DSCN2570.jpg

 コブラトップを開けるとボタンやツマミがずらり。当時はリモコンへの信頼が高くなく、リモコンで操作できる機能であっても本体にも操作ボタン類をつけておくのが普通でした。カセット・CD・チューナー・タイマーの操作に必要なスイッチはすべてついています。音量は電子式ではなくアナログの電動式。高級コンポと同じです。リモコンを操作するとツマミがモーターでグググと回ります。トーンコントロールとS-XBSは本体のスライドつまみでしか調整できません。

 コブラトップにはディスプレイとジョグダイヤルとスイッチ。ディスプレイにバックライトがついていませんが、このころはワードプロセッサでもディスプレイにバックライトのないものがよくありました。ジョグダイヤルはラジオのチューニングやタイマー合わせに使います。ちょっと不思議なのはこれほどの機種なのにラジオのシーク機能(自動的に電波の強い局を探す機能)がないこと。プリセット機能はあるので、一度セットすればいいという発想なんでしょう。


 CDもカセットもコンポと同等の性能と機能を持っています。

 CDは16ビットD/Aコンパータ使用。プログラム再々もランダム再生もできます。CDをカセットに録音する際、そのままではA面B面にうまく入らないものを曲順を入れ替えて収めるフィット機能なんてのもあります。

 カセットはまさにフル機能。Aデッキが録音再生・Bデッキは再生専用ですが、両デッキともオートリバースというのは当時のフルスペックです。その上ドルビーBNR付き。BデッキからAデッキへのダビングは倍速でもできます。録音レベルはオートレベルですが、CDに限り高速サーチしてより高度なオートレベル設定するという凝った機能があります。


 入出力端子もなかなか充実してます。入力はAux Inが1系統。現在iPodをつないで使用しています。販売されていたころは、ここにTVやビデオやその他の機器を繋いでカセット録音していたんでしょう。一方の出力はAux Outとヘッドフォン。ヘッドフォンは当然として、ラジカセのAux Outというのはかなり珍しいです。CDラジカセから出力する音楽信号はラジオかCDかカセットしかないわけですけど、一体それをどんな機器の入力につなぐのか。ラジカセにカセットがある以上、録音のために接続するというのは考えられません。もしあるとすれば、もっと大きなコンポにつないでCDやカセットやラジオの音を聴くということでしょうか。何にしても、この出力端子は音質に相当な自信があるゆえのものでしょう。


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 こちらがリモコン。デカい。TVのリモコンより大きい。今でもちゃんと動きます。


 まあでも、DT77の白眉は、機能よりも性能でしょう。特に音質。

 アンプはバイアンプで低音用7+7W高温用3+3W。スピーカーは2ウェイで、ウーファー10cmミッドハイ8cmで、キャビネットはかなり本格的なバスレフ構造になってます。ミッドハイはウーファーからの振動による影響を抑えるために大きなバックキャビティ付き。アンプもスピーカーも強力なことに加えて、ボディが重いのがメリット。スピーカーは音を出すと反動で本体が後ろに押されます。本体が軽かったり滑りやすい場所に置かれたりしたスピーカーはその反動を受け止められず、音の押し出しが弱くなります。その点DT77は重い。かなり大きな音を出してもパワフルに押し出してきます。音楽ってものはiPhoneにイヤフォンつないで聴くか、お店でBGMで流れているか、TVで流れているものと思っている人たちがDT77で音楽聴いたら、かなり驚くんじゃないでしょうかね。


 高性能高機能のDT77にももちろん弱点があります。最たるものは大きくて重いこと。それと高いこと。加えて見逃せないのが消費電力。

 いい音のするオーディオ機器は例外なく電気を食います。特にスピーカーをドライブするには一定量以上の電力が不可欠。オーディオ機器で省エネルギー化が求められたのは、ウォークマンやiPodのバッテリーの保ちをよくするためくらいのものです。

 DT77の消費電力は33W。コンポよりははるかに低電力ですが、ラジカセとしては相当なものです。DT77は電池でも動きますが、作動に必要な電圧は15V、単一乾電池をなんと10本も入れないといけません。で、その単一10本はCDの連続再生で3時間しか保ちません。

 DT77は何もしなくても電気を食います。電源スイッチを切にしておいてもプラグがつながっていると消費電力3.4W。だったらコンセントから抜いておけばいいじゃんと思うでしょうが、そうするとタイマーからラジオのプリセットから全部消えてしまう。バックアップ電池を入れておけばタイマーもメモリーも持続しますが、単三電池4本が必要で、寿命は1年。なんというか、速いけど燃費の悪い往時の高級車のようです。

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コメント 4

nobu

私はソニーの「デデカホーン」(品番は覚えていません)を使っていました。当時はソニータイマーは働いていなくて結構長持ちした記憶があります。記事にあるパナソニックは自分で稼ぐようになって親にプレゼントしましたね。(こちらも品番覚えていません)それまでのラジカセに比べて低音がよく響いていました。そういえば消費電力は気にしてませんでしたね。
by nobu (2017-12-14 23:35) 

shira

 tyuuriさん、nobuさん、ご訪問ありがとうございます。
 パナソニックのS-XBSはステレオのバイアンプ駆動ですが、ソニーのドデカホーンは今で言う所の2.1チャンネルで、ウーファーは1本でした。どちらもかなり聞かせる低音再生能力でした。
 バブル時代のラジカセだと、私はアイワのダイナミックスーパーラウドネスというのが好きでしたね。確認してませんがS-XBSやドデカホーンよりも早かったような気がします。ラジカセの重低音ブームの走りです。
by shira (2017-12-15 22:14) 

ayu15

最近教えてもらったのですが、電気供給で音に影響するのですね。

あいにくうちにはよくわかりませんでした。
by ayu15 (2017-12-17 11:50) 

shira

 あゆさん、ありがとうございます。
 少しだけ専門的な話をすると、スピーカーに流れているのはコンセントや電池から入ってくる電流そのものです。それが回路によって音楽信号に合わせて大きくなったり小さくなったりしてるんです。だから電流が貧弱だったり不安定だとスピーカーに流れる電流も貧弱・不安定になり音が悪くなるんです。大型コンポのアンプは巨大ですごく重いですが、あれは電源回路がデカくて重いからです。アンプの命は電源です。
by shira (2017-12-17 13:34) 

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