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ssh95 生徒より書類? [教育問題]

 年度末と年度当初は、忙しいものです。これは、どんな職種でもいっしょ。
 ところが、学校の場合、年を追うごとにその多忙さが増す一方です。

 年度末というのは、つまり春休み中です。生徒はいません。年度当初も、始業式や入学式までは生徒は来ません。
 なのに、なぜ仕事は年々増えているのか?

 一言でいうと、行政への提出書類が増えたんです。
 とにかく、う〜んと増えました。

 1つだけ例を挙げますと、高校の場合、「個人情報提供の承諾書」というのを年度当初に集めてます。
 これは読んで時の如くのモノですが、最近あまり高校と関わりのない人なら、「?」と思うでしょう。

 まあつまりですね、学校のホームページとかパンフレットなんかで写真を使いますよね。写真ですから、肖像権の許可が必要になるんですよ、シビアに考えると。
 で、シビアに考える方がいらっしゃるわけですね、昨今は。そういう方は、学校や教育委員会やマスメディアにクレームをつけます。そうなると、行政のお偉いさんは実に機敏に対応なさるんですね。「個人情報保護の観点から・・・」などという通達がすぐに降りてくるんです。

 その割には、学校にTVや新聞社が来ても、いちいち生徒の承諾なんか取らずに映像をバカスカと撮って行きますけどね。あーゆーのは構わないんでしょーか?と、グチっていても、やっぱり承諾書は取らないといけない。

 で、一事が万事といいますか、こういう調子で書類は毎年増える。
 ですから、最近では、学校の仕事というのは、かなりの時間がデスクワークになっちゃってるんです。

 学園ドラマの職員室の風景も、現実に合わせた方がいいでしょうね。今の職員室というのは、「カタカタカタ・・・」とキーボードを打つ音だけが何時間にもわたってあちこちから聞こえるだけの、無機質な空間です。ドラマなんかありゃしません。工場のラインの方がまだ起伏があるかも。

 教員は学校のことを「教育現場」とよく呼びます。しかし今は、現場仕事をするヒマがすごく少ないんです。ボケっとしてると、デスクワークだけで1日が終わっちゃう。生徒と接する時間は、頑張って作り出さないといけないんです。

 「教育改革」な〜んて口当たりのいい言葉が使われるようになって、もう10年以上経ってます。改革のための施策はものすげ〜分量で学校に降りてきました。しかし、その結果、教育が改革されて学校は劇的に良くなったのか?
 もちろん、答えはノーです。
 現場屋たる私から言わせると、当然すぎるくらい当然のことですけどね。

 教育改革って、要は、学校に書類を作らせることなんですよ。それもものすげ〜分量の。
 学校にたっくさんの書類を作らせりゃあ、学校はよくなりますかいな?
 スポーツ選手にひたすらミーティングやらせて報告書を提出させるようなもんですわ。それで強くなるわけないっての。
 
 これから教員を目指す若い人には、報告書類をスピーディーにデッチ上げる技能を磨いておくことをお勧めしますよ。教育再生会議の報告書レベルの文面なら、さっさと書けるようにしておくことですね。私なら5分もあれば書いてみせますよ、あんな低レベルの文面。

 まあ、グチっていても、ますます生徒と接する時間は減りますからね。私もこれから休日出勤してお仕事を片付けるといたしましょうか。

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