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ssh71 21世紀の学生の気の毒 [教育問題]

<2007>

 いきなりですが、「若者悪玉論」のようなものがはやり過ぎている、というふうに私は最近強く思ってます。

 曰く、「近頃の若者は責任感がない」
 曰く、「すぐにキレる」
 曰く、「挨拶ができない」等々。

 若者批判本が、よく売れてます。
 昨年のベストセラーにも『他人を見下ろす若者たち』なんてのがありました。
 この種の批判には、非常に強い抵抗を感じていますが、ここではその話は止めときます。(若者批判への反論は、いずれLHRで扱いたいと思ってます。)

 ただ、sshネタとして、これだけは言っておきたいということがあります。
 21世紀の学生は、勉強しなきゃならないことが、うんと多いということです。

 「え、ゆとり教育で中身が減って学力低下だろ?」
 いえ、私が言いたいのはそういう面ではありません。もっとずっと、根源的なことです。

 試しに、以下の問いについて、お考えください。

 A 英語にしなさい。
  1 温室効果ガス  2 地球温暖化  3 オゾン層  4 しつけ

 B 日本語にしなさい。
  1 physically-challenged 2 African American 3 bullying 4 avian flu

 答えは、以下の通り。
 A 1:greenhouse effect gas 2:global warming 3: ozone layer 4: dicipline
 B 1身体の不自由な、身体障害のある  2アフリカ系アメリカ人(黒人のこと) 3いじめ  4鳥インフルエンザ

 Bの4は医学科などの難関以外じゃあまり用がないかもしれませんが、あとは全部、高校3年生レベルです。
 近頃の学生は、勉強しなきゃならないことがいっぱいあるというのは、つまり、こういうことです。


 時代が進めば 進むほど、新しい問題やら技術やら発見やらが起こる。その分、学ぶべきものが増える。

 この20年で一番忙しいのは、社会科の分野でしょう。
 私が学校で習った頃には存在していなかった国名が、何十も生まれています。旧ソ連内の各国の名前と位置を聞かれても、たぶん、全然正確には答えられません。
 (よくTVで若い娘さんをつかまえて常識力チェックみたいな問題出して、珍解答続出とか笑い者にしてますが、試しに年配の男性をつかまえて東欧から旧ソ連あたりの地理を聞いてみると、もっと悲惨で面白いんじゃないかと思いますが。)

 同じことは、大学の勉強でも言えます。
 理系の分野では、もはや大学院前期の2年間はマスト(必須)ですらあります。
 6年くらい勉強しないと、とても21世紀の科学技術は理解しきれないからです。

 そう思うと、イマドキの学生への視線が、いささかでも変化しないでしょうか。
 年配層が若者悪玉論の本を読んで「我が意を得たり」と思っている間、地味に、こつこつと、21世紀の知識教養を身につけるべく努力している若者たちがもんのすげー数、いるのです。

 彼ら彼女らは、目立たない場所に生息しています。
 例えば東京という特定地域の、渋谷とか何とかいう特別な繁華街あたりには生息していません。

 でも、いっぱいいるんですよ。

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