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ssh1054 Web出願てんやわんや [志望理由・進路選択]

<2017>

 東京のでっかい私立大学が始めたWeb出願。あっという間に私大の主流になりました。

 入試の出願って、かなり面倒くさいです。
  1. 大学から願書を取り寄せ(面倒くさい)
  2. 高校の調査書をもらって(面倒くさい)
  3. 必要事項を記入して(かなり面倒くさい)
  4. 金融機関に行って受験料を払い込んで(チョー面倒くさい)
  5. 郵便局で書留で出して(相当面倒くさい)と。
 特に金融機関と郵便局は窓口の営業時間がありますから大変。家や学校の近くにそういうものがない人だっていっぱいいるし、本人も家族も平日の昼間は身体が空かないってケースはよくあります。

 それからすると、Web出願ってのはちょっとした革命です。

 Web出願では、まず1.が不要となります。すでに募集要項と願書のフィジカル版(紙に印刷されたもの)をやめてしまった大学も多くあります。
 3.は大きく省力化されます。PCで打ち込めばいい。ペンで手書きするのとは全然違います。間違えてもすぐ修正できるし、字が汚くても構わない。せっかちで悪筆の私のような人には天恵でしょう。
 4.もグッとラクになります。Web出願では金融機関でなくてもコンビニ払いもOKです。コンビニなら夜間や土日でも大丈夫です。さらに最近ではクレジットカード決済OKの大学もあります。こうなればもはやアマゾンや楽天市場みたいなもんです。
 Web出願によって、残る面倒くさい行為は2.と5.くらいになりました。ありがたやありがたや。

 ・・・と、いいことずくめのようなWeb出願ですが、世の中そんなに甘くない。
 楽は苦の種。当然ながら、便利なものには、それ故のマイナス点があります。



 Web出願が始まったのは5年くらい前でしたが、当時これを行っていた大学側が求めていたのは、プリンター出力ができるパソコンというものでした。もちろんある程度の新しさを持った。実は私の長男も某私大のWeb出願をやっています。実に便利なものでした。

 この5年間でWeb出願は一気に広まりました。
 しかし、高校生側にもかなり大きな変化があった期間でもあります。

 この5年間で、インターネットやSNSを送受信する端末機として、スマートフォンがパソコンを完全に逆転したのです。

 私立の中高一貫校が稀少なイナカの当地では高校入学時にケータイデビューするのが常なのですが、現在22歳の長男が高校に入学したとき、スマートフォンはまだまったく普及しておらず、高校生はみなデビューはガラケーでした。長男がスマホを入手したのが大学入学時です。
 ガラケーでやれることは限界があります。ガラケー高校生の多くは自宅のパソコンでYouTubeやら何やらを楽しんでいました。だから彼ら彼女らはパソコンの扱いが割と上手だった。
 実際、長男はキーボードを叩くのも早かったし、Web出願くらいは自分で簡単にやれました。

 3年ほど前、高1生のケータイデビューが雪崩のごとく一気にガラケーからスマホに変わりました。
 スマホにできてパソコンにできないことは少ない。特に高校生にとってWordだのExcelだのPowerPointだのはどーでもいい。彼ら彼女らは一気にパソコンから離れていきます。

 5年位前までだと、高校生に「家にパソコンとプリンターは有るかい?」と聞くと、たいていの場合Yesという返答でした。高校生自身もパソコンを日常的に(主にネットサーフィンで)いじっていたので操作に慣れていた。

 最近、急に様子が変わってきました。
 家にパソコンがない。あっても古い。あるいは自分はいじったことがない。プリンターがない、あるいは使い方がわからない。
 そういう高校生が多いんです。

 我が家の末っ子はただいま高校生ですが、彼女はスマホでデビューした世代で、パソコンはほとんど触りません。スマホの扱いは感心するほどですが、パソコンの扱いはほぼダメで、キーボードを叩くのもまるっきりヘタです。

 Web出願の普及に反して、パソコンを扱える高校生が減っている、というのが現実なんです。

 本来なら省力化合理化になるはずのWeb出願が、当の高校生にとってかえって面倒くさいものになっちゃってるんですね。
 パソコンはすべての家庭にある訳じゃないので、ない生徒は学校のPCで出願をやらせるしかないんですが、当然生徒はパソコン音痴です。教員が横についてあれこれガイドしないといけない。まーでもね、大学によってやり方がバラバラですから、教員だって苦労しますよ。

 実は先日、勤務校の3年生がスマホでWeb出願をして、プリントアウトができなくて困っていました。WiFi接続のプリンターがあればすぐプリントアウトできるんですが、本人の家にも学校にもなくて、結局、相応のアプリを入れることでUSB接続でプリントアウトできるようになることがわかりました。

 最近はプリントアウト不要というWeb出願もあるようです。これならスマホでも大丈夫なので、今後はそういう方向に行くことになるんでしょう。


 Web出願は、大学側にも悩みがあるようです。

 地元の小さな私立大学の先生から聞いた話ですが、Web出願のシステムを作るのはかなりの投資が必要なんだそうです。在京のでっかい大学、例えば箱根駅伝で「◯◯大学、今タスキを繋ぎました!」とかPRしてもらえるような大学にとっては痛くも痒くもない(@石原慎太郎)金額かも知れませんが、地方の私大にゃそんなゼニはない。
 Web出願に移行できるのは大手ばかりで、中小(失礼!)の大学にそんな余裕はないんです。


 Web出願をする場合は、とにかく早いうちに大学のサイトに一度アクセスして、戻れるところまで行ってみることをお勧めします。

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コメント 2

tyuuri

 そうかぁ。スマホの入力に慣れると、英文タイプ(ローマ字入力)が出来なくなるんですね。これまた可哀相な話だな。
 わたしは、高校時代タイプライターに憧れて、お小遣いを貯めてOlivettiの"Lettera 32"を買い、教則本を本屋で買って来て、独習しました。パソコン初期のMS-DOSはもう使うことがなくなりましたが、タイピングの技能は生きるものですね。
 何が後で役に立つか廃れるか、本当に分かりません。スマホの中のROMのstorageが・・・などと聞くとRead Only Memoryがなんで読み書きできるんだとすごい違和感を感じるくらいですから。古いですね。。。
by tyuuri (2017-01-08 23:03) 

shira

>maiさん、niceありがとうございます。
>tyuuriさん、nice&コメントありがとうございます。
 大学では英語学専攻で、卒論はタイプだよと言われていたので、3年のときに清水の舞台から飛び降りるような気分でブラザーの電動タイプを買いましたよ。もちろん独習しました。おかげでワープロが職場に入ってきた時はすごく助かりました。高校現場でも「英語の先生はタイプが早くていいねえ」と他の教科の先生に言われます。私は英語科ではかなり遅いほうなんですが。
by shira (2017-01-08 23:20) 

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